巻き爪の治療法
巻き爪に対する矯正治療は、変形してしまった爪を本来の形に近づけるように矯正するもので、現在までに様々な工夫が行われ、多くの矯正器具が考案されています。
現在いずれの方法も自費診療(保険外診療)として行われており、治療法や料金は医療機関によってそれぞれ異なります。そのため担当医より詳しい説明を受けてから、治療が始まることになります。
また、どの方法も永久的に巻き爪を治すものではありません。中止してからしばらく経つと徐々に元の巻き爪に戻っていくことが多く、再び治療が必要になることもあります。予防とケアを日々の生活に取り入れながら、悪化したらまた治療を行うというように、巻き爪とうまく付き合っていきましょう。
① 矯正具を装着する方法
特殊な金属で作られた器具を爪に取り付けることにより、徐々に爪の形を矯正する方法です。爪の先端につけるタイプのもの、爪の縁にかけるタイプのものなどがあります。爪の先端につけるタイプのものは爪の幅に合ったサイズの器具を選んで使用します。処置時間は比較的短く、爪へのダメージが少ないため、爪が割れやすい方などにも適しています。爪の縁にかけるタイプのものは、根元近くから巻いている爪にも有効です。
治療期間の目安は3~6か月程度で、この間に約1~2か月に1度の間隔で通院し、器具の交換や調整をすることが多いようです。(自分でつけ外しできる器具の場合は除きます)
② ワイヤーを留置する方法
爪の先端に2か所の穴をあけ、形状記憶合金で作られた超弾性ワイヤーを通し、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して巻き爪を矯正する方法です。爪の形状・硬さ・厚さに応じてワイヤーの太さや穴をあける位置を変えることで対応できるため、様々なタイプの巻き爪に有効です。
費用と治療期間の一例としては、初期費用12,000円前後、治療期間は3~6か月程度です。この間、爪の伸びる速さに応じて、1週間~1か月に1度の間隔で通院してワイヤーを入れ替える施術を行う必要があり、その際には約2,000円~4,000円程度の手技料が発生します。
③ プレートを装着する方法
特殊な樹脂や形状記憶金属によって作られた板状の矯正器具(プレート)を爪の表面に接着し、その力を利用して爪の変形を矯正する方法です。 矯正力はやや弱めですが、見た目が目立たずきれいに保てる方法です。10,000円前後となっています。治療期間は6か月程度で、約2~3か月ごとに交換する際に、初回と同程度の料金がかかることが多いようです。
更に、マルホ社製のリネイルゲルは、まき爪マイスター等の爪矯正具と一緒に使用する薬剤です。
- 1週間から1ヵ月で効果が期待できます。
- 巻き爪の再発までの時間の延長が期待できます。
- 治療中は矯正具による爪の破損や痛みに注意が必要です。
以上の治療で巻き爪を矯正し、足の機能向上のリハビリテーション、靴選び指導、足底板作製を行います再発予防を行います。